弁護士 和賀 弘恵

解決事例

2019年06月05日

夫から離婚を切り出され、自宅での生活の継続を条件に合意した事例

■依頼者
女性

 

■事案の概要
相手方が家を出て、離婚の調停を申し出た。それまで依頼者は十数年アルバイトをして家計を支えてきたが、家計は相手方が管理しており、その時点で依頼者の貯えはすべてなくなっていた。離婚について依頼者には納得できないところがあり、また、現在の自分の収入だけで今後の生活を続けることは難しく不安に感じている。
 

■解決結果
離婚については弁護士と依頼者との話し合いの中で受け入れることになった。一方、生活を安定させるため、これまで二人が暮らしてきたマンション(相手方の両親が所有)に依頼者が離婚後も住み続けることで相手方と合意した。

 

■弁護士からのコメント
今回は、相手から離婚を切り出された場合、条件次第ではそれに応じてもよいというケースで、その条件となったのが経済的な事柄です。お金の問題は離婚を考えるにあたって重要なテーマです。ここでは親の所有するマンションに焦点が当たりましたが、置かれた状況の中での互いの経済的な基盤を客観的に調べて、話し合いや交渉をしていくことが大切です。